2013年度第12回試験飛行報告(06.30)

先週30日(日)早朝に実施しました第12回試験飛行について報告いたします。

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今回はWASAとの合同TFになり、F-tecは北側400~600mの滑走路を使用させて頂きました。風が強く、予定していた本数のフライトを行えなかったのが悔やまれます。

1時40分に組立を開始しました。組立は3時に終わり、その後の操舵試験中に、前回の試験飛行の後に交換したエレベーターサーボの固定部のネジを1本締め忘れたのが見つかったため、その場でプランクを切り開いてネジを締めました。エレベーターの前縁のスタイロの裏側で非常に見にくい場所でしたが、事前チェックの甘さが痛感されました。その場で全サーボ、駆動系のネジの確認を行いました。また、操舵試験後の駆動試験で、椅子の背もたれのスタイロが割れましたが、フィラメントテープを上から巻き対処しました。

その後、重心測定直前にパイロットが周囲の人へ十分に告知せずにペラを回転させ姿勢確認を行ってしまいましたが、幸い事故にはいたりませんでした。この際前側の体重計の測定手が驚き、その後ずれた姿勢で測定を行ったためか、最初に得られたデータでは明らかに前部車輪の重量データのみ1kg以上前回とずれた結果となってしまいましたが、その後測定手の姿勢の確認、機体の乗せ直しを行ったところ、ほぼ計算通りの結果(予測重心位置とのずれは約2mm)となっため、この値を採用しました。

尚、今回はおもりをテールに100g追加し計300gにし、尾翼トリムは2.5°のまま、車輪は「0.4°迎角上げ」の物を使用しました。

更にプロペラは完成したばかりの2号ペラを使用しました。この2号ペラは第4回試験飛行の際の駆動試験で1号ペラの外皮に亀裂が入った不具合を受けて、リブと外皮の接着面積を増やすなど工夫をしています。これにより重量は1号と比べて増加しましたが、使用して問題は見受けられなかったため、大会では2号ペラを使用します。

1本目のフライト直前にコックピット内のタブレットが計器との接続エラーを起こしたため、表示するプログラムのバージョンを前の物に戻し、対応しました。

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* 1本目:中距離試験  (4:38)
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風は南西から1.5m/s、回転数は95、対気速度8.5~11.5m/s、最高高度は約2mでした。滑走中にヨーしたため、グラウンドクルーがストップを掛けましたが、同時に浮上したため、パイロットの判断によりそのまま、浮上してコースを修正しつつ300m程飛行しました。風の影響かピッチングの多い飛行になりました。また、着陸時にグラウンドクルーの最終ライン直前まで迫ってしまい、グラウンドクルーがとっさの判断で翼の下を前側からくぐって機体を止めました。この後グラウンドクルーの配置位置の見直しを行いました。
尚、着地時の衝撃でチェーンが外れてクランクに絡まり、テンショナーに無理な力がかかりテンショナーと引きばねを結ぶケブラーが切れました。まだ、若干頭下げの傾向があると判断したため尾翼トリムを0.5°アップに入れて3°としました。

フライトの後、機体を滑走路北側へと移動しテンショナーのケブラーを巻き直し再開しました。

* 2本目:中距離試験  (5:05)
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風は南南西から1.5m/s、回転数は95、対気速度は9.5~12m/s、最高高度は約2mでした。トリムアップの他パイロットに意識的にエレベーターの操作を減らすよう指示したこともあり、上下のピッチングは改善されましたが、やはり多少不安定な飛行になりました。機体が水平時に高度を失う傾向が少し見られ、無風の場合若干頭上げでの飛行が安定すると思われます。2本目も着地後にまたチェーンが外れ、ケブラーが切れました。

今回の試験飛行ではチェーンを今まで使用していたものと少し違う型の物に変更したため、外れた後に今までと違う絡みつき方をし、テンショナーのケブラーを切断してしまうものと思われます。次回以降は、前回までと完全に同じ型のチェーンを使用する予定です。この場では前回使用のチェーンに交換しました。

5:40程に修理は完了しましたが、その後1時間程風が土手側から2m/s~4m/sと断続的に吹き続け、風待ちを行いました。

* 3本目:C字飛行  (6:37)西南西から風が1.5m/s~2m/sで吹いていました。滑走中にエルロンで復帰不能なほど機体が風でロールしたため、滑走路上でストップをかけました。

この後、フライト可能なほどには風が弱まる気配がなかったため、発進練習を行いつつ、風待ちを行うことにしました。

* 発進練習1本目  (6:53)
プッシャーが機体のロールを抑えることが出来、前回よりも比較的まっすぐ発進することができました。

* 発進練習2本目  (6:58)
風の影響かロールがまたついてしまい、それを直そうとしてプッシャーの一人が想定されるプラットホームの位置からはみ出してしまいました。

その後、少し風が弱まってきたためまたフライト待機に移りました。

* 4本目:C字飛行  (7:14)
滑走中に右に大幅にヨーしたため、滑走路上でストップをかけました。この時間も主に西から風が吹いていたため、風見効果だと考えられます。

7:18に解体をはじめ、7:55に無事滑走路上から撤収完了しました。

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今回のフライト本数が少なくなってしまった一番の原因は横風が強かったことですが、電装類の本郷でのチェックの強化、駆動系のチェーン周りの見直しが課題としてあがりました。

次回が最終試験飛行の予定で、機体の重心位置の変更は今後は行いません。今回の試験飛行でパイロットがエレベーターの操作に習熟でき、かつ直線飛行の自信を得たため、次回はエルロンを用いたC字・S字飛行を中心に行います。よろしくお願いします。


全フライトの動画は以下のリンクよりご覧ください。
2013年度 飛行理論実践委員会F-tec 第12回試験飛行


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