12年度第6回試験飛行報告(6/24)

6/24(日)早朝に第6回試験飛行を行いましたので報告いたします。先週まで雨続きでしたが、今週やっと晴れの予報となり、実に3週間ぶりに試験飛行を行うことができました。今回はWASAとT-MITと3チームで富士川を使用し、F-tecは北側400mを使用させていただきました。

滑空場は日中雨が降ったため濡れていましたが、到着後雨にふられることはありませんでした。風も非常によく、到着時は南からの微風で、組み立てを開始したころに北からの微風に変わっていました。今回は2:07に組立を開始し、3:20に完了した後、操舵試験、駆動試験、重心測定を終え、4:00を少し過ぎた頃に機体をスタンバイ状態にしました。

調整ですが、前回のTFでエレベータのトリムが大きめの値となっていたため、前回より翼位置を10mm前へ出し、トリムを2.5deg戻して2degにした状態で開始しました。

今回はすべて滑走路400mを使用した中距離試験です。


  • 1本目(風:北0.5m/s)
    機速8.0m/s強まで加速し、エレベータにより浮上。滑走中右にそれて行き草地に突っ込みそうになったため早めにストップをかけました。

    6-1
    やはり頭下げの傾向が残っているため、トリムを0.5deg(本当は+1degにしたつもりだったのですが、後からチェックしたところ半分しか動いていませんでした。反省点です)アップして2.5degにしました。

  • 2本目(北0.5m/s)
    機速9.0m/s近くまで加速し、エレベータを使いながら8.0m/sで飛行。途中頭下げ状態で着地しました。その後、再び9.0m/s近くの機速を維持し、瞬間的にエレベータを入れましたが再浮上はしませんでした。

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    まだトリムを下げる余地があると判断し、1degアップにし3.5degに。

  • 3本目(北北東1.0m/s)
    設計機速の8.5m/sに達してからエレベータで浮上しましたが、戻すと依然として頭下げ姿勢になり高度を落としました。

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    トリムをさらに1degアップにし4.5degに。

  • 4本目(北0.5~1.0m/s)
    設計機速に達してから、わずかなエレベータ操作により浮上。若干頭上げ状態で安定な飛行をしました。

    6-4
    姿勢は安定しているものの機体をわずかに頭上げにしつつフライトしている様子から、迎角を0.2deg上げて様子を見ることにしました。

  • 5本目(北0.5m/s)
    エレベータにより浮上。上昇後10秒近くエレベータを入れなかったものの、姿勢(若干頭上げ)と高度を安定させた定常飛行をしましたが、機速が7.5m/s程度と異様に低いフライトでした。

    6-5
    加速開始直後チェーン付近から異音がしたとのことだったので、駆動系を外から見れる範囲でチェックしましたが、プロペラを回した時にごくわずか引っかかる感じがある以外は問題なく、続行することにしました。違和感は、チェーンを交換すれば解消されるだろうと判断しました。また、パイロットの証言で、操縦桿での操作に対するエレベータの応答が強すぎるように感じられたということなので、エレベータのゲイン20%減らしました。

  • 6本目(北1.0m/s)
    加速開始直後、パイロットがチェーンの異音と激しい違和感(ペダリングの負荷に著しいムラがある)を感じたため、ストップしました。
    https://www.youtube.com/watch?v=AgJWyxN8cPQ

その場での駆動系の点検の結果、ペラシャフトのパーツ間の接着が剥離していました。その場での補修は不可能だったので、撤収を決定しました。


今回の試験飛行は、重要な部分で様々な問題点が浮上したものでした。

全フライトを通じて、エレベータの切れ幅が大きすぎて縦にふらつく傾向がありました。切れ方が前回に比べて急激なことや、パイロットが微調整をしているにもかかわらずログが振り切れていることから、操舵系統のハードウェア・ソフトウェアを見直し、思い通りの操縦ができるよう次回までに改善します。

また駆動系のトラブルですが、こちらも各部の損傷が明らかになりました。5本目、6本目で機速が遅かったのは、迎角を上げた影響だけでなく、シャフトの問題で駆動効率が大幅に落ちた影響も考えられます。これまでの59本のフライトを通じて、ペラシャフトに限らず各部のパーツがダメージを受けていると考えられるので、パーツの交換や予備の製作を行なっていきます。

5本目のフライトで機速が低下した原因ははっきりしませんが、姿勢は安定していたように思われたことから、再現性をとるため次回はこれと同一の設定から行います。
今回は3週間ぶりの試験飛行だったことと、大会が迫り焦りがあったためか全体的に細かいミスやもたつきが目立ったことが反省です。今回のような飛行の安全性に直結することが大会本番や残りの試験飛行で起こらないよう、再度事故につながる可能性がないかを徹底的に調べ、次回以降に向けて万全の態勢で試験飛行が行えるようにします。

動画

全フライトの動画は以下の再生リストより御覧ください。

http://www.youtube.com/playlist?list=PLE584E78F6148BB4C


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