はじめに:私も挫折経験者でした
こんにちは、ピラティスを始めて半年が経った主婦の私です。実は、今でこそピラティスの効果を実感していますが、最初は何度も挫折しそうになりました。
「お腹周りが気になってきたし、何か運動しなきゃ」
「でも、ジムで激しい運動はちょっと…」
「優雅なピラティスなら私にもできるかも」
そんな軽い気持ちで始めたピラティスでしたが、現実は甘くありませんでした。同年代の友人たちと話していても、「ピラティス始めたけど続かなかった」「思ったより難しくて挫折した」という声をよく聞きます。
実際、40代女性のピラティス体験予約者を対象にしたアンケート調査では、多くの方が「年齢を重ねて体力に関して気にすることが増えたため」にピラティスを始めているんです。でも、始めた方の多くが思うような結果を得られずに挫折してしまうのも事実。
今日は、同じような経験をした私だからこそ分かる、ピラティス挫折の原因と、それを乗り越えて運動を継続するコツをお伝えしたいと思います。
40代女性がピラティスで挫折する7つの理由
1. 「すぐに効果が出る」という誤解
ピラティスを始めた多くの方が陥る最初の落とし穴は、すぐに効果が出ると思ってしまうことです。
ピラティスの創始者であるジョセフ・H・ピラティス氏は、「ピラティスは10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回でカラダのすべてが変わる」と述べています。
つまり、効果を実感するまでに10回、約2~3ヶ月は必要なんです。でも、多くの方は1~2回のレッスンで「効果が感じられない」と判断してしまいます。
私自身も最初の数回は「本当に効果があるの?」と半信半疑でした。でも、1~2ヶ月(10回)継続すると、スッキリとした感覚や、コリが軽減されているような、カラダが軽くなる感覚が得られると分かってから、気持ちが楽になりました。
2. 動きの複雑さに圧倒される
ピラティスは見た目以上に奥が深いエクササイズです。ピラティスは基本的にめっちゃくちゃ細かいです!なぜなら、内側の意識を大切にしてほしいから。
表面的に動きを真似することはできても、それでは効果が半減してしまいます。インストラクターの指示する細かい意識のポイントについていけずに、「私には向いていない」と感じてしまう方が多いんです。
3. 他の人と比較してしまう
初心者が難しいと感じるいちばんの理由はコレ!全然できないこと。インストラクターや周りの受講者と比べて、できない自分に愕然とするのは、本当によくあることです。
スタジオで周りを見渡すと、みんなとても上手に見えて、「私だけできていない」という気持ちになってしまいます。でも、インストラクターや周りの受講者の方も初めから出来たのではなく、100回や200回、あるいはそれ以上の積み重ねで得た動きなんです。
4. 呼吸法の難しさ
ピラティスは基本的に、体だけでなく”身体”を整えていくものです。ポーズと呼吸を調和させていくため、その独特の呼吸方法についていけないことがあります。
初心者の場合、よくあるのは難しいポーズの時に呼吸が止まってしまうことです。私も最初は動きに集中するあまり、呼吸を忘れてしまうことがよくありました。
5. 体の硬さや体幹の弱さ
ピラティスでは体にゆっくりと軽度の負荷をかけながら動いていくため、柔軟性がないと動きが硬くなってしまうことがあります。
また、体のバランスが偏っていたり体幹が弱い場合はスムーズに動くことができず、きついと感じてしまうこともあります。
40代になると、どうしても体の柔軟性が若い頃より低下していますから、思うように動けないのは当然のことなんです。
6. 現実的でない目標設定
「3ヶ月で10キロ痩せる」「すぐに美しいボディラインになる」など、現実的でない目標を設定してしまうと、達成できなかった時に挫折感が大きくなります。
ピラティスは、リハビリ生まれの安全なメソッドでありながら、姿勢改善などの肉体面だけでなく、心のコントロールなどメンタル面においても、効果を発揮するエクササイズ法です。短期間でのダイエット効果よりも、長期的な健康維持を目指すものなんです。
7. 継続のための環境作りができていない
忙しい40代の生活の中で、ピラティスを続けるための環境作りができていないことも挫折の大きな原因です。
私の挫折体験談:リアルな失敗談
恥ずかしながら、私自身の挫折体験をお話しします。
最初の挫折(開始1ヶ月後)
友人に誘われて始めたピラティス。最初は「これなら続けられそう」と思っていました。でも、1ヶ月経っても体重に変化がなく、「効果がない」と判断してしまいました。
当時の私は、ピラティスを「楽なダイエット方法」だと勘違いしていたんです。レッスン中も、インストラクターの細かい指示よりも、「いつ痩せるんだろう」ということばかり考えていました。
再挑戦と2度目の挫折(開始2ヶ月後)
半年後、体重がさらに増えたのをきっかけに再挑戦。今度は週2回のペースで通い始めました。
でも、周りの生徒さんたちが綺麗にポーズを決めているのを見て、「私だけできていない」と落ち込んでしまいました。特に、バランスが必要なポーズでは、ふらつく自分が恥ずかしくて、レッスンに行くのが憂鬱になりました。
3度目の正直:継続のきっかけ
3度目の挑戦は、マンツーマンのプライベートレッスンから始めました。これが転機となりました。
インストラクターの先生から「40代からピラティスを始める方はとても多いんですよ。みなさん最初は同じような悩みを持っています」と言われた時、すごく気持ちが楽になったんです。
運動継続の成功法則:私が実践した7つのコツ
1. 小さな変化を記録する
効果を実感するまで時間がかかるピラティスだからこそ、小さな変化を記録することが大切です。
私が記録していたのは:
– 朝起きた時の体の軽さ(5段階評価)
– 肩こりの程度(5段階評価)
– 姿勢を意識する時間(1日何回意識したか)
– レッスン後の爽快感(5段階評価)
体重や見た目の変化は後からついてくるものです。まずは体調の変化に注目してみてください。
2. 自分だけの「プチ目標」を設定する
大きな目標だけでなく、達成しやすい小さな目標を設定することで、継続のモチベーションを保てます。
私の「プチ目標」例:
– 月4回のレッスンを休まない
– レッスン前に5分間のストレッチをする
– 一つのポーズを10秒長くキープする
– 呼吸を意識して生活する時間を作る
3. 「できない」を「まだできない」に変える
言葉の力は大きいです。「私にはできない」ではなく、「私にはまだできない」と考えることで、成長の余地があることを自分に伝えることができます。
ピラティスは、筋トレのように部位ごとに行うものではなく、常に心、身体、精神を一体と考えコントロールしていくことを目的とした全身運動です。心の持ち方も、体の変化に大きく影響します。
4. 自分に合ったレッスンスタイルを見つける
グループレッスンが合わない場合は、プライベートレッスンやセミプライベートレッスンを検討してみてください。
パーソナルであればやり方なども丁寧に教わることができるため、知識がない初心者でも安心して学ぶことができます。
また、最近ではオンラインレッスンも豊富にあるため、生活スタイルに合わせて受講することが可能です。
5. 「運動仲間」を作る
一人だと挫折しやすいですが、同じ目標を持つ仲間がいると継続しやすくなります。
私の場合は、同じく40代でピラティスを始めた友人と、月1回お茶をしながら進捗を報告し合うようにしています。お互いの悩みを共有することで、「みんな同じような苦労をしているんだ」と安心できました。
6. 完璧主義を手放す
「毎週必ずレッスンに行かなきゃ」「すべてのポーズを完璧にできなきゃ」という完璧主義は、挫折の原因になります。
初心者の場合は無理に難易度の高い動作に挑戦せず、基礎からしっかりと学ぶことが重要です。
月3回行けなくても、月2回でも大丈夫。60%できなくても、40%できれば成長です。
7. 日常生活にピラティスの要素を取り入れる
スタジオでのレッスンだけでなく、日常生活にピラティスの要素を取り入れることで、継続しやすくなります。
私が実践していること:
– 電車の中で呼吸法を意識
– 家事をする時に姿勢を意識
– テレビを見ながら簡単なストレッチ
– 歯磨きの時にバランスポーズ
呼吸法はピラティスの時だけでなく普段から心がけられるので、日常的に呼吸が浅くなってないかチェックしたり、複式呼吸を実践してみるのもおすすめです。
ピラティスを継続して得られた変化
身体的な変化(3ヶ月後)
ピラティスをはじめた当初は、翌日、翌々日の筋肉痛ひどすぎて、歩くのも辛かった。けれど最近は、筋肉痛にはなるが、歩くのがきついほど痛いという感じではなくなってきたという体験談があるように、私も同じような変化を感じました。
具体的には:
– 朝起きた時の体の軽さ
– 肩こりの軽減
– 姿勢の改善(家族からも指摘されました)
– 階段の昇り降りが楽になった
精神的な変化
ピラティスは「動く瞑想」と言われていて、体の動きに集中し続けることで自然とマインドフルネスな状態になり、自律神経の乱れを整える効果があります。
私が感じた精神的な変化:
– ストレスを感じにくくなった
– 集中力が向上した
– 前向きな気持ちで過ごせるようになった
– 自分に自信が持てるようになった
生活習慣の改善
ピラティスを継続することで、全体的な生活習慣も改善されました:
– 早寝早起きの習慣
– 栄養バランスを意識した食事
– 日常の中で運動を意識する習慣
– 定期的なリラックス時間の確保
40代女性がピラティスで成功するための具体的なステップ
ステップ1:現実的な目標設定(1ヶ月目)
まずは、現実的で達成可能な目標を設定しましょう。
推奨目標:
– 月3回のレッスン参加
– 基本的な呼吸法をマスターする
– 朝の体調を5段階で記録する
– 一つのポーズを正しいフォームで行う
ステップ2:基礎固めの期間(2~3ヶ月目)
ピラティスを始めてから30回ほどレッスンに通ったとき、身体の変化を感じられることが多いと言われています。
この期間のポイント:
– 毎レッスン後に「今日できたこと」を一つ記録する
– インストラクターに質問することを恥ずかしがらない
– 他の生徒さんと比較しない
– 小さな変化を見逃さない
ステップ3:習慣化の確立(4~6ヶ月目)
この時期になると、体の変化を実感できるようになります。
focus すべきこと:
– レッスンの頻度を徐々に増やす
– 自宅でのセルフケアを取り入れる
– 栄養面での意識改善
– 運動仲間とのコミュニケーション
ステップ4:レベルアップと長期継続(6ヶ月以降)
体型や体重の変化だけでなく、心の面でも大きな変化がありました。ピラティスを続けることで、ストレスが軽減され、リラックスできる時間が増えました。
この段階では:
– より高度なポーズにチャレンジ
– 他の運動との組み合わせ
– 日常生活での応用
– 成果の振り返りと新しい目標設定
挫折しやすい時期とその乗り越え方
開始1ヶ月目:「効果が感じられない」期
症状:
– 体重や見た目に変化がない
– 思ったより動きが難しい
– 筋肉痛がひどい
乗り越え方:
– 効果が出るまで時間がかかることを理解する
– 体重以外の変化(体調、気分など)に注目する
– インストラクターに不安を相談する
開始2~3ヶ月目:「他の人と比較してしまう」期
症状:
– 周りの生徒さんができていることができない
– 自分だけ上達が遅いと感じる
– レッスンに行くのが憂鬱になる
乗り越え方:
– 他人ではなく、過去の自分と比較する
– プライベートレッスンを検討する
– 同じような悩みを持つ仲間を見つける
開始4~5ヶ月目:「マンネリ化」期
症状:
– レッスンに慣れてしまい、新鮮味がなくなる
– 成長を実感できなくなる
– 他のことに興味が移ってしまう
乗り越え方:
– 新しいスタジオやインストラクターを試す
– 違うタイプのピラティス(マシンピラティスなど)に挑戦
– 成果を振り返り、新しい目標を設定する
私が実際に使った挫折防止アイテム
1. ピラティス専用ノート
レッスンの感想や体調の変化を記録するノートを作りました。見開き1ページを1ヶ月分として、以下を記録:
– レッスン参加日
– その日の体調(5段階評価)
– できるようになったこと
– 次回の課題
– インストラクターからのアドバイス
2. 目標達成シート
月初めに設定した目標の達成状況を視覚的に確認できるシートを作成。小さな目標でも達成できた時にシールを貼るようにしました。
3. 運動ウェアへの投資
モチベーション維持のため、お気に入りの運動ウェアを購入。「せっかく買ったのだから使わなきゃ」という気持ちも継続の助けになりました。
4. ピラティス仲間とのLINEグループ
同じスタジオに通う仲間とLINEグループを作成。レッスンの感想や悩みを共有することで、孤独感を感じることなく継続できました。
年代別のピラティス継続コツ
40代前半の方へ
40代に突入し、これまでとは違う心や身体の状態や変化に戸惑っていませんか?女性ホルモンが激減するという身体の大きな変化がありながら、仕事に、子育てに、大忙しの日々。
この年代の特徴:
– 体力の変化を感じ始める
– 仕事や家庭で忙しい時期
– 美容・健康への意識が高まる
継続のコツ:
– 無理のないペースで始める
– 家族の理解と協力を得る
– 短時間でも効果的なプログラムを選ぶ
40代後半の方へ
40代に入りホルモンバランスの変化や体調不良、またはボディラインの崩れ… もう自分ではコントロールが出来ない!と感じることも多い年代。
この年代の特徴:
– 更年期症状が気になり始める
– 代謝の低下を実感
– 将来の健康への不安
継続のコツ:
– 体調に合わせて無理をしない
– 更年期症状の軽減効果を期待する
– 長期的な健康維持を目標にする
専門家からのアドバイス
インストラクターからの継続アドバイス
多くのピラティスインストラクターが口を揃えて言うのは、「完璧を求めすぎない」ことの重要性です。
ピラティスでは動かす部分を意識して体を動かすため、筋肉をバランスよく使うことができます。感覚をつかめるようになるまでは、仰向けや座った状態のときに骨盤などの骨や関節が正しい位置にあるか常に意識することが大切。
医師からの健康面でのアドバイス
ピラティスのエクササイズを行うことで、背骨の柔軟性を高め、横隔膜や骨盤底筋を意識した呼吸法により内臓の働きを活性化し、血流を促すことで、自律神経が整う効果が期待できます。
40代女性にとって、自律神経の調整は非常に重要です。継続することで、体だけでなく心の健康も改善されることが期待できます。
まとめ:挫折を恐れず、小さな一歩から始めよう
ピラティスの挫折は、決して珍しいことではありません。私自身も2回挫折し、3回目でようやく継続できるようになりました。
大切なのは:
1. 現実的な期待値を持つ
– 効果が出るまで時間がかかることを理解する
– 小さな変化を見逃さない
2. 自分のペースを守る
– 他人と比較しない
– 無理をしない
3. 継続のための環境を整える
– 目標を明確にする
– サポートシステムを作る
4. 挫折を成長の機会と捉える
– 完璧主義を手放す
– 失敗から学ぶ姿勢を持つ
40代以降は、若い頃に比べて体力の低下や体型の変化が気になり始める時期です。そんな中で注目を集めているのが、ピラティスによるエイジングケアです。
年齢を重ねるにつれて、体の変化は避けられません。でも、その変化をポジティブに受け入れて、健康的な生活を送るための手段として、ピラティスは素晴らしい選択肢だと思います。
もし今、ピラティスに挫折しそうになっているあなたへ。それは決してあなたの能力の問題ではありません。ただ、まだ自分に合った方法を見つけられていないだけです。
この記事が、あなたのピラティス継続の一助となることを願っています。一緒に、健康で美しい40代を過ごしましょう!
最後に、私が一番大切にしている言葉をお伝えします:
「完璧な一歩より、不完全でも継続する小さな一歩を」
あなたのピラティスジャーニーが、素晴らしいものになりますように。